DIYアドバイザーとは?取得するメリットや試験内容、難易度などを紹介

日常生活に便利なスキルはさまざまなものがあり、関連する資格も増えつつあります。

そんな生活に便利な資格として、期待が高まっているのが「DIYアドバイザー」です。

DIYアドバイザーと聞いても、具体的にどのような資格なのか、全容を把握するのは難しいでしょう。

この記事では、DIYアドバイザーとは何か、試験の内容や活躍場所などについて解説していきます。

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DIYアドバイザーとは?

DIYアドバイザーとは、趣味として楽しむ方も多いDIYを専門的に理解し、その知識・技術を用いて指導・アドバイスを行う人を指す言葉です。

一般社団法人「日本DIY・ホームセンター協会」という組織によって管理されており、資格試験に合格した方にのみDIYアドバイザー認定証が付与されます。

DIYと聞くと木の板を加工する大工のようなイメージを持ち、「男性がやるものじゃないの?」と思う人もいるのではないでしょうか。

実は、DIYアドバイザーは男女問わず人気がある資格となっています。

DIYとは?

そもそもDIYとは「快適な生活空間の創造」を目的に行われる軽作業・中作業のことです。

大工はそれこそ専門的に木材加工をしたり、設計書を理解する能力が求められたりしますが、DIYの場合それらの技術は必要ありません。

木材を加工するDIYもあれば、ちょっとした机を作ったり、壁紙を貼り替えたりするDIYもあります。

大工仕事に比べると、工作のような一面が強いでしょう。

力仕事が必要となる大工などと違い、センスやアイデア、知識を求められます。

そのため、力のない女性であっても、DIYアドバイザーを目指すことは難しくないのです。

取得するメリットは?

前述の通り、DIYアドバイザーはDIYに関する知識・技術が証明できる資格です。

一方で、元々DIYは素人が行う工作を指す言葉であり、資格の有無に関係なく自由に取り組むことができます。

つまり「資格がなければDIYができない」ということはないのです。

では、DIYアドバイザーの取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは2つのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

DIYができるようになる

DIYアドバイザーの試験に合格するためには、DIYに関する知識・技術が必須となります。

そこで得られるメリットの一つが「DIYができるようになる」というものです。

DIYは道具を揃えれば誰でも始められますが、実際にDIYが成功するかどうかは個人の技能に依存します。

もちろん、何の知識もない状態では工作精度が甘かったり、想像していたように作業を進められなかったりといった失敗も増えるでしょう。

DIYアドバイザーの資格を取得しているということは、そういった失敗をしない、DIYの専門家と言えます。

専門店に近い精度でDIYができるようになり、イメージ通りに物を完成させられるようになるでしょう。

生活が豊かになる

DIYができるようになると、生活を豊かにすることが可能です。

例えば「この隙間にちょっとした棚を置きたいな」と考えたとき、DIYができなければ既存の商品から寸法を合うものを探す必要があります。

しかしDIYが得意なら、即座に材料を仕入れ、自身でお気に入りの寸法を計測し、自分にピッタリの棚を作ることができるのです。

また、DIYは需要が高いスキルであり、DIY経験者が未経験者から制作を依頼されることも珍しくありません。

特にDIYアドバイザーはDIYのプロですから、資格があることを示すことによって、そういった依頼を営利・非営利問わず受ける機会が増えていくでしょう。

人に教えられるようになる

前述したように、DIYは需要が高いスキルで、「DIYを始めてみたい!」と考える方は少なくありません。

しかし、さまざまな工具が必要だったり、制作方法がわからなかったりといった理由から諦めてしまう方も多いです。

また、実際にDIYをしてみたものの、失敗してやる気をなくしてしまった方もいるかもしれません。

DIYアドバイザーであれば、専門的な知識・技術を人に教える立場に回ることができます。

インターネットだけではわかりづらい部分も、DIYアドバイザーが丁寧に指導することで理解を手助けしていけるでしょう。

一般の方の知識は少し独特だったり、間違った解釈をしていたりすることも多いので、正しい知識・技術が教えられるDIYアドバイザーは貴重な存在だと言えます。

試験の内容は?

DIYアドバイザーの試験は、一次試験・二次試験の2つから構成されています。

一次試験はCBT方式(コンピュータから選択肢を選ぶ回答する試験方式)で行われ、その試験に合格すると二次の実技試験へ進むことが可能です。

毎年、一次試験は7・8月、二次試験は11月ごろに実施されています。

それぞれの試験に合格した後、登録申請を行うことによって、DIYアドバイザーの認定証を獲得できます。

料金については、受験料は14,630円、登録申請のための登録料が14,300円です。

難易度について

DIYアドバイザーは専門的な知識・技術が問われることもあり、決して簡単とは言えません。

平成29年度の合格率を見ると、一次試験の合格率が45.7%、二次試験が60.7%となっています。

二次試験の合格率の方が高く思えるかもしれませんが、一次試験を合格できないと二次試験を受けられないため、全体で見たときの合格率は33%ほどです。

DIYそのものは素人でもできますが、DIYアドバイザーの試験はDIYを趣味にしている方でも合格に難儀する難易度となっています。

活躍の場は?

DIYアドバイザーを取得することには、DIYができるようになる、人に教えられるといったメリットがありました。

では、実際にどのような場所でDIYアドバイザーは活躍できるのでしょうか。

ここからは、日常生活以外にDIYアドバイザーが活躍する場所をご紹介していきます。

ホームセンター・工具メーカー

DIYアドバイザーは材料の加工技術を有しているため、ホームセンター・工具メーカーに就職する際に資格が役立ちます。

ホームセンターでは木材の販売、場合によってはお手製の家具を作っていることもあるので、DIYアドバイザーが活躍していることも多いのです。

また、店員となって材料選びのアドバイスをすることもあります。

工具メーカーであれば、DIYの観点から工具の必要性・重要性について説明するのが主な役割になるでしょう。

カルチャースクール

DIYに興味を持ち、趣味として学びたいと考える方は多いです。

そのため、カルチャースクールで活躍するDIYアドバイザーも珍しくありません。

特にDIYは技能を証明するのが難しく、カルチャースクールで先生として活躍する場合、DIYアドバイザーの資格を有していると便利です。

まさにDIYアドバイザーの役割でもある「人にDIYを教える」という仕事ができる場所ですから、おすすめの就職先だと言えるでしょう。

まとめ

DIYと聞くと力仕事をイメージする方もいますが、実際には男女問わず簡単にできるような工作・加工も多いです。

事実、DIYアドバイザーの試験も年間数百人ほどの女性が受験しています。

知識・技術をしっかり身につけていれば、誰でもDIYアドバイザーになることが可能です。

DIYが趣味、もしくはDIYができるようになりたいという方は、DIYアドバイザーの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

記事の執筆者
LS編集部

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