世界遺産検定とは?受験するメリット・試験内容・難易度・活躍の場などを紹介

世界遺産はどれもすべて歴史的に価値があるものや、とても美しいものばかりです。

どのような世界遺産があるのか、興味がある人も多いのではないでしょうか。

世界遺産検定は、そういった人にとってピッタリの資格です。

この記事では世界遺産検定について、概要や試験の内容、難易度、資格を取ることで得られるメリットについて解説していきます。

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世界遺産検定とは?

世界遺産検定とは、全世界にある世界遺産についての知識を図る試験です。

世界遺産についての知識が深まるだけではなく、その世界遺産を通じてその国の時代背景をはじめ、さまざまな教養も同時に身につけることが出来ます。

2006年にスタートして以来、のべ20万人以上の人が受験しており、有名芸能人の中にも世界遺産検定を受験し、合格している人が居ます。

下は小学生から上は90代まで幅広い年代の人が受験している検定の1つです。

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受験するメリットは?

入試の優遇措置がある

世界地理は経済学部や社会学部といった学部を問わず、どの大学においても広く学ばれている科目の1つです。

世界遺産検定を取得しているということは、世界地理についてすでに幅広い知識を持っていることになるので、大学で試験を受ける際に優遇措置を受けることができます。

例えば、拓殖大学の全学部において、推薦による入試を受ける際に点数が加算されたり、文京学院大学の人間学部では、世界遺産検定2級以上が推薦入試を受ける条件になったりしています。

他にも優遇措置をとっている大学はたくさんあるので、該当する大学を受験する予定のある人は、検定にチャレンジしておいて損はないでしょう。

就活やビジネスでも役立つ

世界遺産検定は大学の受験時だけではなく、就職活動の際やビジネスにおいてもメリットがある検定です。

特に旅行業界や観光業界への就職を希望している人は、世界遺産検定を保有していることによって就職試験で大きく有利になります。

例えばJTBや日本旅行、阪急交通社といった大手企業では、世界遺産検定を社内推奨資格としているため、取得しておけばアピールポイントになることは間違いありません。

ただし、観光業界に勤めるということはその道のプロになるということなので、アピールポイントとして取得する際は2級以上を目指すと良いでしょう。

また、世界遺産は世代を問わず多くの人が知っています。

そのため、特に営業などで外部の人と話す機会が多い人にとっては、会話のネタとして使えることもメリットです。

それがきっかけで大きな商談を成立させることが出来れば、会社からの評価もアップし、自分にとっても収入アップに繋がるかもしれませんよ。

旅行をもっと楽しめる

日本においても、海外においても世界遺産とその周辺はその国にとって重要な観光スポットとなっています。

世界遺産について学ぶことによって、実際に現地に行った時に大きな感動を得ることが出来るでしょう。

今まで全く興味を持たなかった国や地域に行ってみたいと思うようになり、旅行先の候補に上がったり、実際にその地を訪れる人も多いようです。

試験の内容について

級位は5つ

世界遺産検定は年4回実施されている検定試験で、下は4級から上はマイスター級まで全部で5つの階級があります。

4級から1級まではマークシート形式で出題され、いくつかの選択肢のうち正解を選ぶといった試験となっていますが、マイスター級は記述問題です。

マイスター級は世界遺産についての高い知識を持っていることはもちろん、自分なりの見解を持っているかということも試されます。

受験方法について

受験する方法は、決められた時間に所定の試験場を訪れて実際にテストを受ける方法と、自分の好きな日時に全国280カ所あるテストセンターで受ける方法(CBT試験)とがあります。

試験会場が遠くて通うのが困難な人はCBT受験を選択すると良いでしょう。

ただしCBT検定は2級までしか対応していないので要注意です。

試験の難易度について

4級

4級では日本国内にある世界遺産がメインの試験内容となっており、それプラス海外の特に有名な世界遺産からも出題されます。

日本の世界遺産は清水寺や法隆寺、姫路城など、世界遺産に興味がない人でも名前を知っているような場所ばかりです。

また、海外の世界遺産もテレビや歴史の教科書などで必ず名前を聞いたことがあるもので、とりあえず受けてみたいという人におすすめの難易度と言えるでしょう。

3級

3級は日本の世界遺産プラス海外の世界遺産が100カ所と、試験範囲が一気に広がります。

これまで世界遺産に全く興味がない人にとっては初めて聞く世界遺産も出るでしょうから、本格的な勉強が必要です。

とはいえ、2〜3週間も真面目に勉強すれば十分合格できる難易度で、実際に受験した人の8割以上が合格しています。

2級

2級では日本の世界遺産プラス海外の世界遺産が300ヶ所と、3級とは比べ物にならないほど難易度が高いです。

3級を合格した人がそのままの気持ちで受験するとまず合格出来ないでしょう。

また、日本の世界遺産については名前だけではなく、歴史についてもマスターしておくことが必要です。

合格率もおよそ4割と大きく低下しています。

1級

1級は2級を持っていなければ受験が出来ません。

出題範囲は日本国内はもちろん海外の世界遺産全てです。

世界遺産は現在1,000件を超えているので、単純計算で勉強範囲は2級の約3倍となります。

1級に合格出来たら、立派な世界遺産マニアです。

マイスター級

マイスター級は1級を所有していることが受験するための条件となっています。

問題も記述式となっているので、消去法で正解を導き出すといった方法も通用しません。

個々の世界遺産についてしっかりと知識を持つだけではなく、自分自身の考えも持っておかなければ合格出来ないでしょう。

マイスター級に合格出来れば、その知識は十分ビジネスに活かすことが出来ます。

活躍の場は?

世界遺産検定を受験することによって、特に旅行業界や観光業界で幅広く活躍の場を見出せます。

自分なりの考えで世界遺産を観光する旅行の企画を立てることで、旅行会社や観光会社の業績アップに貢献出来るでしょう。

また、添乗員として勤務する際にも世界遺産検定の知識を活用出来ます。

更に1級以上の合格者は「世界遺産スペシャリスト」という資格にも挑戦でき、この資格を取得すると、旅行会社の社員を育成するための講師としての道が開けます。

まとめ

世界遺産検定は、世界遺産についての幅広い知識を得られるきっかけになるだけではありません。

大手旅行会社では2級以上を取得することを推奨しているので、取得しておけば就職試験の際に評価されますし、大学の受験においても世界遺産検定は一定の評価に繋がることが多いです。

世界遺産の知識は旅行業界や観光業界で働く人にとっては間違いなくプラスとなるため、取得しておいて損は無いでしょう。

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記事の執筆者
LS編集部

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