日本では高校卒業後にそのまま大学へと進学するケースが多いでしょう。
そのため、20歳を超えて大学に入学するとマイナスイメージを持たれることも珍しくありません。
しかし海外では、20歳を超えて大学に入学しても白い目で見られにくいです。
この日本と海外での違いを大学生の平均年齢から説明していきます。
大学入学者平均年齢、最も若いのは日本
大学入学者の平均年齢は日本が最も若いと言われており、日本の大学入学者の平均年齢は18.3歳です。
これに対してイギリスでは21.0歳、フランスは20.8歳、ドイツで22.0歳とヨーロッパ諸国の平均年齢と比較しても、日本の平均年齢はかなり低いことが分かります。
イスラエルやスイスに至っては平均年齢が24歳を超えてきます。
各国の制度が影響
これは各国によっての制度の違いが影響している部分もあります。
例えばイスラエルやスイスといった平均年齢が高い国は、兵役制度の影響が大きいでしょう。
イスラエルなら18歳から兵役が始まり、スイスであれば20歳から兵役が始まります。
そのため兵役を終えてからの進学となれば、24歳を超えてしまうケースが多いと言えます。
年齢に対する固定観念
また、日本以外の国では年齢に関する固定観念が薄いと考えられます。
海外の人々は若いうちに大学に入学することが正しいという意識は少ないので、高齢になってから大学に入学して学びを得るという行動を取る人も珍しくありません。
奨学金制度は海外では珍しい
他にも、海外には日本のような奨学金制度がないことも多いので、自分で金銭を稼いでから大学に入学することも多いです。
その影響で平均年齢が上がっていることもあるでしょう。
“学び先進国”のアメリカ、25歳以上の学生は47%以上
アメリカでは大学に入学する人の47%以上が25歳以上で、そのうちの40%は35歳以上だというデータが出されています。
また、大学生のうちの約430万人に子どもがいるというデータもあり、その中の44%の人がシングルマザーです。
このことから、アメリカの大学はシングルマザーでも学びやすい環境が整えられていると言えるでしょう。
また、子どもを持っている学生のうち、44%もの人がフルタイムで働いています。
働きながらでも学びを得られる環境があるのも、アメリカの大学の魅力的なポイントです。
ライフスタイルに合わせて学べる
そして、昼夜問わずにキャンパスで学べるだけでなく、オンラインで授業を受けられるので自分のライフスタイルに合わせた受講が可能になっています。
週末に受講できるのも仕事と学業の両立を実現できているポイントだと考えられます。
このように、状況に応じた学び方を選択できることが、アメリカの大学に多彩な人が入学している要因だと言えます。
高齢でも受け入れられやすいので、学び直しやすいのもアメリカの大学の魅力です。
年齢で諦める必要はない
日本では、高齢で大学に入学するのは恥ずかしいという認識を持っている人も少なくないでしょう。
しかし、海外では年齢を重ねてから学び直すという考え方は珍しくありません。
日本でも同じような考え方が浸透していくのが理想だと言えます。
学び直しに遅すぎることはないので、年齢で諦めずに挑戦してみるのが良いでしょう。