仕事や家事に追われて趣味の時間が取れず、ストレスが溜まっているという人は少なくありません。
そういった方々にとって、キャンプインストラクターはおすすめの資格です。
仕事に活かせるだけでなく、自身の趣味の幅も広がる可能性があります。
今回は、キャンプインストラクターを取得するメリットや資格の具体的な取得方法、活かせる仕事内容について詳しく解説します。
キャンプインストラクターとは?
キャンプインストラクターは、日本キャンプ協会が実施している民間の資格です。
初心者キャンパーや青少年などにキャンプの技術を指導するだけではなく、キャンプというものを通じて
- 自然の豊かさ
- チャレンジ精神
- コミュニケーション能力の向上
などを学ぶことができます。
取得するメリットは?
キャンプインストラクターの資格を取得するメリットは何なのか、ここでご紹介します。
趣味が広がる
キャンプインストラクターの資格を取得することで、プライベートでもキャンプを楽しむようになり、趣味の幅が広がります。
日頃から日常が忙しい会社員や主婦の方にとって、趣味の幅が広がるキャンプインストラクターはおすすめの資格と言えます。
野外でバーベキューを楽しんだり、山や川など自然と触れ合ったりすることで非日常感を味わえ、気分転換ができるでしょう。
キャンプを趣味にすることで、料理のスキルが上がるといった副産物的な効果も期待できます。
今流行りのソロキャンプなら、大自然の中で自分ひとりの時間と空間を作ることができ、普段のストレスから解き放たれるきっかけになるでしょう。
日常生活で仕事や家事に追われていると、ゆっくりと自然に触れ合う機会が少なくなりがちです。
何十メートルも高い所から落ちる滝を見たり、大きな海を眺めたりしたときに、自然から得体の知れない「パワー」のようなものを感じるでしょう。
自然には私たち人間をエネルギッシュにしてくれる力が宿っていて、大自然の中で楽しめるキャンプは日常の疲れやストレスから解放されるのにとても役立ちます。
仕事のチャンスもある
キャンプインストラクターの資格を取ると、様々な仕事のチャンスが広がります。
キャンプ場施設での仕事以外にも、自治体や地域で開催される初心者や子供向けのキャンプ教室、林間学校など学校の課外授業の引率など、専門知識を活かした仕事を行えます。
また、レジャー会社やアウトドア用品を扱う会社に就職して、用品の開発や営業といった職種に携わることも可能です。
他にも、自身のキャンプの様子やキャンプに関する知識などをYouTubeやブログなどを通して配信すれば、そこから収入を得るチャンスもあるでしょう。
会社員として勤めている方や主婦の方であれば、これらを副業として隙間時間を使って活動する選択肢もありますし、キャンプインストラクターの資格取得を足掛かりとして本業としての道を歩むこともできます。
実際に、キャンプの趣味が高じてキャンプ業界に転身した方やキャンプ指導者やYouTuberになって独立した方も多く、趣味を仕事に活かすチャンスが生まれるでしょう。
資格を取得するには?
キャンプインストラクターの資格を取得する大まかな流れは
- 講習会の受講
- 試験に合格
- 登録
になります。
全国の都道府県協会や大学、専門学校、キャンプ団体などで講習会と試験が随時行われていて、講習会を受講したのち、試験に合格して登録を行うことでキャンプインストラクターの資格を取得できます。
講習の内容は、
・キャンプの特性や歴史、指導、安全などを学ぶ理論が10時間
・野外ゲームやアクティビティ、テントの設営技術、ロープワーク、キャンプファイヤー、野外炊飯、救命救急などを学ぶ実技が10時間
の計20時間で構成され、2泊3日のスケジュールで行われます。
会場によっては、1泊2日やオンライン開催など日程が異なる場合があります。
費用については、講習会が10,000円から20,000円前後(開催地によって異なります)、試験と合格後の登録に15,300円かかります。
キャンプインストラクターの講習・試験は18歳以上であれば受けることができ、春から夏を中心に全国各地で随時行われています。
講習会や試験はメンバー4~5人で行うグループワークが中心で、グループの中で協力しながら行うことでコミュニケーションが図れたり、仲良くなる人が見つかるといったメリットもあります。
キャンプインストラクター資格からのステップアップとして、さらにキャンプに関する深い知識と実務を学ぶことができるキャンプディレクターの資格もあります。
このように、キャンプに関する専門知識を段階的にレベルアップさせることが可能なカリキュラムになっています。
難易度について
キャンプインストラクターの難易度についてですが、合格率は毎回ほぼ100%となっています。
試験ではロープの結び方やキャンプ道具の使い方など実技内容に関するものが問われますが、講習会の内容をしっかりと学習していれば、十分試験に合格することができます。
活かせる場所は?
ここでは、キャンプインストラクターの資格が生かせる場所についてご紹介します。
アウトドア用品店
キャンプについて深く幅広い知識を持ったキャンプインストラクターは、アウトドア用品店に訪れるお客様へ向けて的確なアドバイスができる貴重な人材であり、働くお店からも非常に重宝される存在です。
事前にキャンプインストラクターの資格を取得しておけば、履歴書の資格欄に書くことができますので、面接で有利に働くでしょう。
来店されるお客様に対し、キャンプに関する専門知識だけでなく、自分自身のキャンプで得た学びを教訓にしたアドバイスができれば、お客様からも信頼の置かれる存在となるでしょう。
また、実際に自分で商品を使ってみることで、その商品の特性や利便性を知ることができ、喜ばれる接客対応につながります。
キャンプ施設
キャンプ施設においても、特に専門知識のあるキャンプインストラクターは求められる人材と言えます。
・インストラクター業務
・施設の遊び方指導
・施設の案内
・キャンプ場での受付、管理
・キャンプ場の清掃
・施設監視 など
このように、仕事内容は多岐に渡ります。
特に初心者キャンパーの人にとって、初めてのキャンプは不安なものです。
テントの設営やご飯の作り方、火の起こし方などわからない点が非常に多いためです。
訪れたキャンプ施設にキャンプについて深く幅広い知識を持ったキャンプインストラクターがいることで、初心者の方でも安心して訪れることができるようになります。
キャンプ用品の使い方や設営方法の指導だけでなく、キャンプの楽しみ方や自然との触れ合い方など、幅広いアドバイスを提供することで利用者の満足度は上がるでしょう。
最後に
キャンプインストラクターは趣味だけでなく、仕事の幅も広がります。
キャンプを趣味にすることで自身のストレス解消につながるだけでなく、自然の大切さや人とのコミュニケーションの重要性を学べる魅力的な資格です。
アウトドアな趣味をお探しの方は、ぜひキャンプインストラクター資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?