くるまマイスター検定(くる検)とは?資格取得のメリット・試験内容などを紹介

快適な生活を支えるものとして欠かすことの出来ない「車」。

そんな車に関する総合的な知識を得られる、日本で唯一の検定試験として「くるまマイスター検定」があります。

車に興味を持ってもらい、将来的な自動車産業の発展を目指して作られた検定です。

老若男女問わず受検できるので、もし「何か資格を取ろうかな」と考えたときに車が好きなら、検討してみてはいかがでしょうか。

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くるまマイスター検定とは?

「くるまマイスター検定」は2014年から始まった比較的新しい検定です。

「日本マイスター検定協会」が主催となって運営されています。

この検定は学ぶことで車に興味を持ってもらい、将来的に自動車産業の発展を目指す目的で創設されました。

そのため、将来を担う子どもを対象とした中学生以下のジュニアクラスがあり、最年少合格者は4歳!

親子で共に合格を目指して楽しみながら勉強することができる魅力があります。

「くるまマイスター検定」は全部で6つの級に分かれています。

  1. 日常の運転に役立つ知識が出題される「4級」
  2. 車についての基本的な知識が問われる「3級」
  3. 具体的な車種や型式といった知識が試される「2級」
  4. 車の歴史や最新情報まで総合的に深い知識が問われる「1級」
  5. 無料でチャレンジできる入門編の「web級」
  6. 中学生以下を対象として車社会の一般的な知識が出題される「ジュニア」

という区分になっています。

ジュニアクラスは受検者全員に「ジュニアくるまマイスター」として獲得点数に応じた「A級」、「B級」、「C級」ライセンスが認定されます。

資格を取得するメリットは?

車の知識が身につく

車の歴史や成り立ちを知ることで、車の新たな魅力に気づけるようになります。

これまで「便利な交通手段としてただ運転しているだけ」という人でも、車に関する様々な知識を身につけることでより豊かなカーライフを送くることが可能です。

また、車が好きな人はもっと車の虜になれるでしょう。

人脈が広がる

共通する趣味があると、楽しく親睦を深められますよね。

「くるまマイスター検定」には車に特化したSNSコミュニティ「カーデイズ」があります。

車に関する情報交換だけでなく、無料でweb級が受検できたり、受検勉強として問題を作成し解き合いながら車の知識を深めたりと充実した内容となっています。

さらに、問題作成や回答、いいね数によってポイントが溜まり、ランキングで1位になると特典がもらえる場合もあります。

仕事に役立つ

車業界で働く人ならば、間違いなく仕事に直結する知識を得られます。

車業界に就職を希望している人にとっても検定を持っていると強い味方になります。

さらに、その他の業界の人にとっても、仕事先の人との交流を深める話題の一つとして役立つ瞬間が必ずくるでしょう。

知識が豊富な人は会話をしていて楽しいですので、”話し上手な人”として人脈も広がる可能性があります。

試験内容は?

「くるまマイスター検定」の出題形式は「ジュニア」が4択マークシート、その他の級は選択式問題です。

受験資格は「1級」が2級合格者「ジュニア」が中学生以下と決まっていますが、その他の級はどなたでも受検することができます。

詳細については次の通りです。

検定 試験時間 問題数 合格基準
(正解数)
受験料
(税込)
4級 30分 50問 30問以上 1,100円
3級 60分 100問 60問以上 1,650円
2級 60分 100問 70問以上 2,200円
1級 60分 100問 80問以上 3,300円
Web級 10分 10問 6問以上 無料

「3級」には「3級プロ」試験があり、「3級プロ」にエントリーした上で通常60分の試験を30分で受検します。

なお、正確性とスピードを兼ね備えた合格者の中から上位3人が表彰されます。

そして「ジュニア」は試験時間60分、問題数は50問で合格基準が「A級」40問以上・「B級」30問以上・「C級」それ以外の正解数。受験料は550円(税込)です。

これまでに「ジュニア」は4歳、「3級」は6歳、「2級」は11歳、「1級」は13歳の最年少合格者が出ています。

試験では車の総合的な知識を問われますので「車が好き」という気持ちがなにより大切です。

また、オンラインで検定試験を実施しています。

受検する際は家庭でのネットワーク環境をしっかりチェックしましょう。

会場に行く必要がないため気軽に受けられる一方、何か予期せぬトラブルが起こった場合は自分で対処しなくてはいけません。

受検における注意点なども一読しておく必要があります。

難易度について

これまでの合格率をみると

  • 「3級」は約90~95%
  • 「2級」は約45~55%
  • 「1級」は約20~30%

です。

「3級」は出題範囲が基礎問題となっているので、しっかり問題集を解いて受検に臨めば合格に手が届く可能性が高いです。

勉強方法として公式ガイドブックをしっかり読み解くことが大切です。

公式ガイドブックから出題される部分も多く、とにかく日々の積み重ねが合格への鍵となります。

ただし、上位級になるにつれ公式ガイドブックだけでは補えない知識を求められるようになります。

日常的に車に関する情報を収集することが必要です。

特に難関の「1級」は公式ガイドブックからの出題が少ないため、小さい頃から蓄積されてきた車の知識などが必要になることも少なくありません。

仕事で活かせる場所は?

自動車メーカー

「くるまマイスター検定」は日本を代表する自動車メーカーがサポートしている検定です。

自動車メーカーの多くの社員が実際にチャレンジしている実績もあります。

「くるまマイスター検定」を持っていると、そういった自動車メーカーで活躍するチャンスが増えます。

自動車を作る上で、車の歴史や成り立ちといったバックグラウンドの知識は欠かすことが出来ません。

車は人の命を乗せ、生活を守るものだからこそ、車を深く知らなくてはならないのです。

さらなる車の進化を生み出すためにも、「くるまマイスター検定」で問われるような深い知識が基盤となります。

将来この業界を目指すのなら、持っているだけで即戦力としてアピールにもなりますので挑戦必須です。

販売店

車の歴史や成り立ちの知識は、作り手だけでなく車に関わる企業の人にも必要なものです。

そのため積極的に受検をすすめる会社も存在します。

中には合格者に報奨金を出す企業も。

それだけ「くるまマイスター検定」で身につけられる知識が求められているのです。

特に販売店は車と消費者をつなぐ橋渡しの役割です。

お客様が乗る車の魅力と特性をしっかりと説明できることは、企業の信頼性に直結します。

お客様に、より愛される車となるように、確かな知識とその車を運転する楽しさを紹介できれば、将来の自動車産業の発展につながるでしょう。

「好き」の気持ちを育てて形にしよう

少しでも興味が湧いたら、受検を前向きに検討してみましょう。

検定試験を受けることは、とてもメリットが多いです。

知識が増え今までにない視点を得られると人生が豊かになります。

また、目標ができると日常生活にハリが出ますし、結果が出れば自信がつきますよね。

一つのチャンスとして一歩踏み出してみてはいかがでしょう。

記事の執筆者
LS編集部

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