スポーツ医学検定とは?受検するメリット・試験内容・難易度などを紹介

スポーツに夢中になるあまり、ケガに見舞われたり、思わぬトラブルが生じてしまったりするケースがありますよね。

スポーツ医学検定を通して、スポーツ医学に関する正しい知識を身に付けておくことで、スポーツによるケガなどを減らせるようになります。

ここでは、スポーツ医学検定の概要やメリット、試験内容などについて紹介していきます。

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スポーツ医学検定とは?

スポーツ医学検定の基本情報

スポーツ医学検定とは、一般社団法人 日本スポーツ医学検定機構が主催している検定試験です。

一般の人を対象にした、スポーツによるケガや身体の事に関する知識を問う内容となっています。

スポーツ医学の知識をスポーツに関わる人々に広め、スポーツによるケガを減らし、安全なスポーツ環境を作るためにつくられた検定です。

合格することで、身体やケガに関する正しい知識を持ち合わせることができるため、スポーツによるケガを減らせるようになるでしょう。

また、パフォーマンスを向上させたり、ケガからの復帰だったりに活かすことができます。

この検定試験を受けるために必要な受験資格はなく、経験の有無や年齢などに関わらず誰でも受験することが可能です。

検定試験について

検定は年に2回あり、5~6月頃と11~12月頃に実施されています。

試験時間は70分間で、記述式の問題や実技試験などはなく、マークシート4者択一形式が60問出題されます。

試験によって合格点は異なりますが、合格するためには70%〜80%の正答率が必要とされています。

受検するメリットは?

パフォーマンス向上につながる

スポーツ医学を身に付けていない場合、一生懸命になるあまり身体を酷使してしまい、それがケガの原因となってしまう場合があります。

スポーツ医学を学ぶことで身体の管理に関する正しい知識が身に付けられるため、パフォーマンスも向上します。

怪我の予防に役立つ

スポーツ医学検定では、スポーツによるケガや障害の知識を深めると共に、ケガの減らし方や安全なプレーの仕方などについても学んでいきます。

そのため、ケガを未然に防ぐ「予防」ができるようになります。

また、チーム全体にその知識を広め、共有することでチーム全体のケガを減らしていけるため、チーム全体の強化にもつながるでしょう。

怪我からの復帰が早くなる

リハビリテーションに関しての知識も持てるようになるため、もしスポーツでケガをした場合でも、その時の状況に合わせたリハビリテーションのプランが立てられるようになり、早く復帰できるようになります。

試験の内容は?

スポーツ医学検定は、1級から3級までの3つの級に分かれています。

3級(ベーシック)では?

3級(ベーシック)では、身体やスポーツのケガに関する基本的な知識が問われます。

また、リハビリやトレーニングについても触れられています。

3級は、スポーツ医学にこれまで触れたことのないという初心者がまず目標にしたい資格です。

スポーツ選手自身や、スポーツを行っている成長期の子供を持つ保護者、そして部活のマネージャーにおすすめと言えます。

2級(アドバンス)では?

2級(アドバンス)では3級よりもさらに詳しく、広い知識が求められます。

スポーツ指導者や部活の顧問など、スポーツを指導する立場にいる人や、体育会系の学生におすすめの内容です。

1級(マスター)では?

さらに、最もレベルの高い1級(マスター)では、身体やスポーツに関する専門的なレベルの知識が問われます。

スポーツメディカルに関わっている人や関わりたいと考えている人は、この1級を目指し、取得しておくと良いでしょう。

初級(ビギナー)では?

スポーツ医学検定には、これらの他に初級(ビギナー)にあたる、スポーツ医学WEB検定があります。

試験時間は30分で問題数が20問とボリュームが少なく、身体やケガに関する初歩的な知識を問う試験です。

インターネットに接続できる環境であればどこからでも受験できます。

難易度について

スポーツ医学検定では、合格率について公表していません。

初級(ビギナー)や3級(ベーシック)は一般的にも知られているような内容が多く含まれていることから、比較的難易度は低めと言えます。

そのため「スポーツ医学検定公式テキスト2級・3級」を使い、スポーツ医学に関する基本的な知識を身に付けておけば試験にも対応できるでしょう。

この本には練習問題も含まれているため、理解度を含めていくことができます。

2級(アドバンス)になると、3級に比べて範囲も広がり深い知識が求められるようになるため、勉強方法を変える必要があるでしょう。

「スポーツ医学検定公式過去問題集2級・3級」なども加えながら、しっかりと対策をすることが大切です。

なお、3級を受ける場合でも、スポーツ医学の初心者や対策は万全にしておきたいという人は、この問題集を解いておくと良いでしょう。

1級(マスター)の場合は、さらに高い専門性が求められ、難易度が高くなるため、しっかり勉強時間を確保することが必要です。

専門的な内容をしっかり学べる「スポーツ医学検定公式テキスト1級」を中心にしながら、知識を深めていきましょう。

活かせる場所は?

スポーツジム・運動施設

スポーツジムや運動施設では、体操のプログラムを作成したり、利用者に対して体操の指導をしたりすることがあります。

そのような場合に、このスポーツ医学検定を通して見に付けた知識を活かすことが可能です。

また、運動中ケガやトラブルが起こった際に、正しく対応できるようになります。

病院

身体にある運動器官の病気やケガを治療する整形外科では、患者の運動機能を回復させることが目的です。

その際に、スポーツ医学の知識を活かしてリハビリテーションの指導や、プランの作成ができるようになるでしょう。

スポーツ医学検定は、ケガから競技への復帰やスポーツにおけるパフォーマンスの向上を目的としていますが、スポーツ選手だけでなく全ての人に当てはまる部分も多く存在します。

日常生活に置き換えて考えることで、患者がスムーズに回復できるようサポートしていけるでしょう。

トレーナー

トレーニング方法やケガの予防方法、身体のケア方法など、スポーツ選手に関わる様々な内容について指導やアドバイスを行うトレーナーも、スポーツ医学の知識を活かせる仕事の一つです。

トレーナーの種類には様々なものがあります。

例えば、スポーツトレーナーは、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、様々な指導やケアを行う人のことです。

実業団やプロチームに所属してスポーツ選手を指導することが多いですが、ジムや病院などで働き、一般の人をサポートする場合もあります。

また、チームに所属し、遠征にも参加して指導やアドバイスを行う専属トレーナーや、マンツーマンで対応するパーソナルトレーナーといった仕事もあります。

スポーツ医学の知識と共にスポーツを楽しもう

スポーツは、練習すればするほど高いパフォーマンスが発揮できるものではありません。

スポーツ医学の正しい知識を持っていることで、大きなパワーを発揮し、スポーツをもっと楽しめるようになります。

さらに、ケガで悩んでいる仲間を助けたり、チーム全体のパフォーマンスを向上させたりすることも可能です。

興味がある人は、スポーツ医学検定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

記事の執筆者
LS編集部

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