旅行地理検定とは?受検するメリット・試験内容・難易度などを紹介

旅行地理検定とは、旅行地理や観光に関する知識を身につけられる検定のことです。

日本や世界の地理や観光地などについて学ぶことができ、旅行が好きな方や旅行・観光業界で働く方などが受検する傾向にあります。

今回は、そんな旅行地理検定について、受検するメリットや試験内容などをご紹介していきます。

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旅行地理検定とは?

旅行地理検定とは、旅行先の地理や観光情報の知識を証明する検定のことです。

JTB総合研究所が運営する民間資格で、旅行や観光に関する幅広い知識が問われます。

旅行地理検定は1995年に始まり「チリケン」という愛称でこれまでに多くの人が受検している資格です。

旅行好きはもちろんのこと、旅行関係の職場で働く人や旅行・観光業界へ就職を目指す学生なども数多く受験しています。

試験には日本旅行地理と海外旅行地理の2種類があり、それぞれ3つのレベルに分かれて試験が実施されています。

レベル分けされているので、段階的に旅行地理の知識を身につけていくことができるでしょう。

上級に合格できれば、旅行・観光業界で働くプロとして問題ない知識を習得できるはずです。

受検するメリットは?

就職や転職に役立つ

旅行地理検定の資格を取得すれば、就職や転職に役立ちます。

ただし、初級と中級はオンラインでの受検が可能なため、アピールポイントとしては弱いかもしれません。

就活前の学生の方や旅行関係の仕事に転職したい方は、上級を目指すことをおすすめします。

応募の段階で上級に合格していれば、必要な知識を備えているというアピールになり、即戦力として採用してもらえる可能性が高まるでしょう。

国家資格への足掛かりになる

旅行地理検定は、国家資格である「旅行業務取扱管理者試験」や「通訳案内士試験」の試験対策のために受ける人も多いです。

この2つの試験で出題される地理問題は、旅行地理検定と一部内容が被っています。

特に「旅行業務取扱管理者試験」は、総合・国内ともに、日本・世界旅行地理検定の中級とほぼ同じレベルだと言われています。

国家資格の試験対策に役立てるなら、中級以上の合格を目指すと良いでしょう。

旅行がよりいっそう楽しくなる

旅行地理検定は、ビジネスに役立つだけの検定ではありません。

個人的な国内・海外旅行が好きな方にも適した検定です。

旅行や観光に関する知識が増えることで、旅行をよりいっそう楽しめるようになります。

学んだ知識を活用して、友人や家族との旅行を計画するのもおすすめです。

試験の内容は?

旅行地理検定は、誰でも申し込み可能な検定です。

過去の実施日程を確認してみると、例年6月と12月の年2回実施されています。

試験の所要時間は60分で、CBT会場またはインターネットにて受検が可能です。

オンライン上で試験を受けるためには、タッチパネル非対応のパソコンとインターネット環境が必要になります。

ただし、スマートフォンやタブレット端末には対応していないので、受検時には注意しましょう。

また、上級試験を受ける場合は、インターネットでの受検は対応していません。

試験は2種類

試験のタイプには、日本旅行地理と世界旅行地理の2種類があり、それぞれ初級・中級・上級の3つのレベルに分かれています。

日本旅行地理検定では、日本国内の「自然景観」「都市」「観光地」などに関する知識が必要です。

一方で海外旅行地理検定は、海外の「自然景観」「歴史」「世界遺産」などの知識が求められます。

初級

初級試験では、旅行地理に関する初歩的な知識が問われます。

試験問題数は80問で「国内旅行地理ベーシック300+α」「海外旅行地理ベーシック400」に掲載されている観光地などが中心の出題内容です。

また、受験料は3,500円(税込)になります。

中級

中級試験に合格すれば、旅行地理に関する標準的な知識を証明でき、主要な観光地を案内することが可能です。

試験問題数は100問で「国内旅行地理ベーシック300+α」「海外旅行地理ベーシック400」からの出題に加え、時事問題など高度な内容も試験範囲となります。

受験料は4,500円(税込)です。

上級

そして、上級は標準以上の旅行地理に関する知識を持ち、観光地全般の旅行案内ができるようになる試験です。

試験問題数は100問で、旅行地理に関する広範囲で深い知識の内容が出題されます。

受験料は5,500円(税込)です。

「国内旅行地理プラクティカル」や「旅行業実務シリーズ4 国内旅行実務 – 国内観光資源」、「海外旅行地理プラクティカル」などの書籍を参考に勉強しましょう。

難易度について

旅行地理検定の合格基準は正解率75%と言われていますが、最終的には各回の平均点等を元に合否が判断されます。

2019年度の試験では、日本旅行地理の合格率は初級44.4%、中級は33.4%、上級は17.4%となっており、世界旅行地理の合格率は初級50.3%、中級は31.4%、上級は29.6%という結果でした。

実施年によって多少違いはあるものの、試験のレベルが上がるごとに合格率も反比例して下がっていく傾向にあります。

テキストや過去問の活用がおすすめ

試験の難易度自体は、比較的簡単だと言われています。

しかし、旅行地理検定の試験では、参考書籍の内容がそのまま出題されることはないため、難しいと感じる人もいるようです。

これは参考書籍を読みながら、自身で参考文献やインターネットなどで情報を集める必要があることも関係しているかもしれません。

効率的に試験勉強を進めたいなら、テキストや過去問などを活用すると良いでしょう。

また、後々「旅行業務取扱管理者試験」を受検しようと考えているなら、通信講座を利用するのも有効です。

活かせる場所は?

旅行・観光業界

旅行地理検定の合格者は、旅行・観光業界で活躍することが多い傾向にあります。

試験の内容として、国内外で有名な観光名所や時事などについて学べるので、ビジネスに役立つでしょう。

また、ホテルや旅行代理店で働くスタッフにも、旅行地理検定はおすすめの資格です。

顧客から観光地について尋ねられることも多く、観光に関する知識を習得していれば、どんな質問にも答えられるようになります。

地域貢献

地方には、魅力的な観光地がたくさん存在します。

地域経済を活性化するために、インバウンド観光に力を入れている地域も少なくありません。

そのため、仕事が限られている地方にも旅行業者や宿泊施設などの仕事はあり、旅行・観光の知識が豊富な人材が求められています。

旅行や観光に関する知識を利用すれば、地域社会へ貢献することができるでしょう。

旅行地理検定にチャレンジしてみましょう!

旅行地理検定の合格を目指して勉強すれば、様々な観光地について詳しくなれるでしょう。

したがって、旅行関係の仕事に就きたいなら、合格しておくと便利な検定です。

その他にも、既に旅行関係の職場で働いている方、旅行や観光が好きな方などに役立つ資格と言えます。

記事の執筆者
LS編集部

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