同棲を解消する場合には、いろいろとお金がかかりますよね。
そのため、同棲を解消したいと考えているのであれば、同棲中に貯金しておくのが鉄則です。
しかし、同棲解消によって生じるお金の問題は、引越し費用だけではありません。
同棲している家を解約するのであれば、退去費用を支払う必要があるほか、共同の家具・家電がある場合には、その分け方も決める必要があります。
この他にも、お金の問題が原因で、同棲を解消した後に金銭トラブルでもめてしまうこともあります。
相手と別れた後に、金銭トラブルでもめるという事態は、何としても避けたいですよね。
ここでは、同棲解消のお金の問題について、詳しく見ていきたいと思います。
また、同棲解消後に金銭トラブルを避ける方法についても、一緒に見ていきましょう。
同棲解消によって生じるお金の問題は?
同棲解消によって生じるお金の問題は、人によって様々です。
詳しい内容は下記に記載しますが、同棲している家を自分が出ていく立場なのか、相手が出ていく立場なのか、両方ともが出ていく立場なのかによって、大きく異なります。
同棲解消を切り出した側が出ていくのであれば、事前に準備をしていた状態で話を切り出している場合が多いですよね。
同棲解消から次の新居への引越しもスムーズに終えることができるため、同棲解消までに支払う必要のある家賃・生活費を最小限に抑えることも可能でしょう。
しかし、相手が出ていく立場である場合には、新居を探すのにも時間がかかります。
同棲解消まで、相手と一緒に過ごす時間が必然的に長くなってしまうので、その期間分の家賃・生活費も一緒に支払うことになります。
これは、両方が出ていく立場である場合にも、同様のことがいえますよね。
スムーズに同棲を解消するためには、いつまでに同棲を解消するのか期限を決めて、行動してもらうようにすることが重要です。
また、同棲している家を解約する時の退去費用の支払い、二人で購入した家具・家電、共同貯金などについても、しっかりと決めておく必要があります。
このように、お金の問題は多岐にわたり、一つ一つをしっかりと話し合って決めておかないと、同棲解消後の金銭トラブルに繋がるので、注意が必要です。
同棲解消する時に出てくるお金の問題とは?
同棲を解消する時に出てくるお金の問題とは、以下の通りです。
- 同棲解消までの家賃・生活費の支払い
- 共有の家具・家電
- 退去費用
- お金の貸し借り
- 共同貯金(結婚資金)
- 今までに支払った初期費用や家賃・生活費の請求
- 新居の契約にかかった初期費用の請求
- 婚約破棄による慰謝料請求
こうやって見てみると、同棲を解消する時のお金の問題は非常に多いですよね。
相手と話し合って、納得のいく形で一つ一つを片付けておかないと、同棲解消後に金銭トラブルに繋がります。
また、収入差が大きく、相手の方が生活費の負担割合が多かった場合には、今までに支払った初期費用や家賃・生活費を請求されることもあります。
中には、「お前のせいで、出なくても良いのに出る羽目になった」と言って、新居の契約にかかった初期費用を請求されることもあるようです。
これらの場合、法律上は、交際関係のみであれば支払いに応じる必要はありません。
しかし、婚約関係が成立している場合には、支払わなければならないこともあります。
これは、「同棲解消=婚約破棄」となるため、慰謝料を請求される時に上乗せして請求される場合が多いでしょう。
こういった金銭トラブルが起こり得るということを事前に把握して、同棲解消後にもめないように対策しておきたいですね。
同棲解消後の金銭トラブルを避けるための方法は?
初期費用・家賃・生活費を分担して負担する
出会いがあれば、別れもあるのが当然ですよね。
特に、お金の問題は、一生ついてまわることもあるくらい厄介な問題です。
そのため、同棲を始める前から、同棲にかかる初期費用・家賃・生活費などは、お互いが納得のいく形で分担して負担するようにしましょう。
上述した通り、同棲解消を切り出した時に、今までの初期費用・家賃・生活費の支払いを請求される可能性もないとはいえません。
もちろん支払いに応じる必要はありませんが、そういったトラブルが発生しないように、一つ一つを丁寧に対応していくことが重要です。
お金の貸し借りは同棲中に清算しておく
お金の貸し借りは極力避けたいところですが、やむを得ない時もありますよね。
特に、相手が急に失業してしまったり、支払いを忘れて手元にお金がなかった場合などには、お金を貸してあげることもあると思います。
しかし、お金は返済期限を決めて貸すようにしないと、いつまでも返してもらえなくて、同棲解消後にもめる原因にもなり得ます。
最悪の場合、同棲解消後に音信不通になり、返してもらうことができなくなるという事態を招くこともあります。
そういう事態を避けるためにも、お金の貸し借りをした場合には、同棲中にすべて清算させることが重要です。
共同の家具・家電の分け方を決めておく
同棲する時に、二人で一緒に購入した家具・家電などもあると思います。
同棲を解消して、片方が実家、もう片方は新居に住むのであれば、家具・家電をすべて相手に譲ることは可能です。
しかし、自分にとってお気に入りのものがあったり、自分の方が多く負担して購入したものについては、持っておきたい場合もありますよね。
そのため、どちらがどの家具・家電を持っていくのか、共同の家具・家電の分け方を事前に話し合って決めておくことが重要です。
相手の住居が見つかるまでは家賃・生活費を負担する
同棲解消を切り出した方が出ていくのであれば、事前に準備することができるので、すぐに同棲を解消することもできるでしょう。
しかし、新居への入居や引越し業者などの兼ね合いによって、すぐに同棲を解消することができないのが大半ですよね。
相手に出ていってもらう場合や、両方が出ていく場合には、より顕著だと思います。
そのため、同棲を解消するまでの期間中は、お互いに今まで通りの家賃・生活費の分担で支払う方が、金銭トラブルを予防することができます。
同棲解消にかかる費用を全額または多く支払う
同棲解消にかかる費用には、退去費用がありますよね。
退去費用については、どちらかというと、同棲解消を切り出した方が多く支払う場合が多いです。
しかし、相手への今までの感謝と償いの気持ちを込めて、退去費用を全額支払う人もいます。
これは、同棲を切り出した人の気持ちにもよりますし、相手と話し合った結果によるものでもあります。
どちらが自分たちにとって一番良いのかは、相手と話し合って決めることが重要です。
共同貯金(結婚資金)の分け方を決めておく
共同貯金(結婚資金)の分け方については、以下のようなものがあります。
- 二人で折半する
- 貯金をした割合で分ける
- どちらかが全額受け取る
定番なのが、共同貯金(結婚資金)を二人で折半するというパターンですよね。
金額を決めて、定期的に貯金をしていたカップルにとっては、平等性が一番保たれる分け方だといえます。
一方、どちらかがお金にルーズで、片方しか貯金していなかった場合には、貯金していた方が全額受け取りたいですよね。
また、貯金した割合が8:2くらいであれば、貯金を多くしていた方がその金額分をもらいたいと思うものです。
ここで、まともに貯金をしていなかった相手から「折半しろ!」「半分よこせ!」と言われる場合もあるでしょうから、お互いが納得するまで、とことん話し合いましょう。
お互いにぶつかり合って、納得できる分け方を決めることができたのであれば、同棲解消後の金銭トラブルは回避できるでしょう。
同棲を解消する前に、お金の問題は整理しておくことが重要
同棲解消後にトラブルになりやすいのは、やはり、お金の問題です。
せっかく、苦労して同棲を解消することができたのに、お金の問題を見落としていたばかりに、金銭トラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
金銭トラブルを避けるためには、同棲を解消する前に、お金の問題にはどんなものがあるのかを把握しておきましょう。
また、お金の問題が把握できたのであれば、金銭トラブルが起こらないように、相手と話し合っておく必要があります。
上記を参考に、お金の問題を整理して対処することで、同棲解消後の金銭トラブルを回避しましょう。