憧れのパリ旅行を満喫するために、ホテル選びは大切です。
ただ、初めてパリに旅をする人の中には、どうホテルを選べば良いか悩んでしまう人もいるでしょう。
まず、旅行中快適な時間を過ごせるよう、自分に合ったホテルを見つけるのがポイントです。
パリ旅行で失敗しないホテルの選び方10選を紹介しますので、参考にしてみてください。
便利・治安の良い立地を知る
ホテル選びの際、まず、治安が良く便利な立地のホテルを選ぶと良いです。
一日中人通りの多いエリアであれば、頻回に警察が巡回するため、安全性の高い立地と言えるでしょう。
例えば、パリ市内であれば、サンミッシェル(Saint Michel)周辺で、ノートルダム大聖堂やセーヌ川、リュクサンブール公園などに近い地域になります。
そして、駅周辺のホテルも安心できます。
例えば、モンパルナス駅(Gare Montparnasse)の周辺は、治安の良いエリアとして知られています。
さらに、モンパルナス駅は、モンサンミッシェルなどフランス西部に向かう列車が発着する駅であるため、利便性が高い立地でもあります。
また、オペラ(Opera)地区は、日本食レストランや日系企業が点在しているため、初めてパリ旅行する人におすすめのエリアです。
シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を行き来するシャトルバスが発着するほか、メトロを利用できるためアクセスしやすい便利な立地になります。
治安が悪いエリア
一方、格安ホテルの多くは、治安の良くないエリアに立地されています。
例えば、パリ北駅と東駅周辺は、夜になると物乞いや夜遊びムードで治安が悪くなるため、ホテル選びでは避けた方が良いです。
また、パリ北部の郊外に位置しているサン=ドニも、安価なホテルが多いですが、犯罪が多発するエリアになります。
パリの中心から離れた場所にあるホテルは、格安ツアーに利用されますが、治安が良くない立地であることも知っておくと良いでしょう。
ホテルのタイプを把握する
ラグジュアリーホテル
ラグジュアリーホテルは、豪華な施設や設備、質の高いサービスが提供されるホテルになります。
厳しい審査を通ってパリの最高級ホテルとして認定され、誰もが憧れる特別なホテルと言えるでしょう。
たとえば、新婚旅行などにラグジュアリーホテルを選べば、一生の思い出になるかもしれません。
エコノミーホテル
旅行の費用をなるべくかけず、パリを楽しみたいときなどに利用されるのが、エコノミーホテルになります。
立地や宿泊代はホテルによってピンキリです。
また、自分の希望に合った設備や雰囲気のあるホテルを選べるのが利点でしょう。
アパートメントホテル
旅行先に居ながら、日常の生活も過ごせる設備が整っているのが、アパートメントホテルになります。
例えば、キッチン設備のあるホテルであれば、地元の新鮮な食材を使って簡単な料理も作れます。
プチホテル
大型過ぎないサイズ感で、オーナーのこだわりが部屋のインテリアなどに見られることもあるのが、プチホテルです。
自分の好みにあった雰囲気の部屋を見つけられたら、パリでの暮らしをイメージできる旅行を楽しむこともできます。
民泊
フランス人は、自分たちが居ない間、部屋やアパートを貸借りする民泊を行っています。
ホテルへの宿泊にこだわりがなければ、利用すると良いでしょう。
ただ、滞在先は人家であるため、水漏れなどのアクシデントが起こる可能性もあることを念頭に置く必要があります。
部屋タイプ(宿泊人数)をチェックする
部屋タイプには、まず、部屋にシングルベッドが1台あって1人で泊まるスタイルの「シングル」、部屋に大人2人が眠れるサイズのベッドが1台あって2人で泊まるスタイルの「ダブル」があります。
そして、部屋にベッドが2台あって2人で泊まるスタイルの「ツイン」は、ベッド2台がくっつけて並べられているのが特徴です。
また、ツインやダブルの部屋に3人で宿泊するスタイルの「トリプル」、ツインやダブルの部屋に4人で宿泊するスタイルの「クアッド」があります。
一人旅、カップルやファミリーなど、宿泊人数で選ぶと良いでしょう。
部屋タイプ(クラス)をチェックする
エコノミー
コンパクトな部屋に必要最低限の設備が整っています。
バスタブがない、窓からの景観がそれほど良くなくても、寝泊まりできれば大丈夫な人向けの部屋です。
スタンダード
客室の広さや設備などが豪華なグレードではないけれど、旅行中、心地よく過ごせる部屋タイプです。
スーペリア
部屋に豪華さが見られ、宿泊のみを目的にするのではなく、部屋で過ごす時間を楽しめるグレードの部屋になります。
デラックス
充分なサービスを受けられる、設備がきちんと整えられている部屋タイプです。
デラックスタイプの部屋を選べば、記念日などの旅行で特別なひと時を過ごせるでしょう。
ラグジュアリー
高級感溢れる部屋で贅沢なサービスを受けられる部屋になります。
部屋タイプ(クラス)は、「Sグレード」「Aグレード」といったように表記されることもあります。
ホテルの星数を確認する
ホテルの星数は、設備において、フランス政府の定めた基準を満たしているかどうかで決まります。
例えば、部屋の大きさやエレベーターの有無、バスタブつきの部屋の割合などで決められるため、従業員のサービスの質や心地よく過ごせるかどうかは、評価の条件になりません。
そのため、星の数が多くても、風情のないホテルで物足りない印象のあるホテルであることもあります。
一方、星数が少なくても、従業員の対応が丁寧で、部屋の隅々まで清掃が行き届いており、情緒のあるホテルなどもあります。
また、「パラス」は、5つ星を獲得しているホテルの中で、あらゆる分野の専門家から最上級ホテルとして格付けされたホテルに与えられる称号です。
4つ星以上になると高級ホテルと認知されるため、宿泊する側が、そのホテルの雰囲気に適した装いであることも大切です。
自分の予算に見合った旅にするため、星数を参考にしてみると良いでしょう。
設備・アメニティを確認する
ホテルを予約する前に必要な設備・アメニティがあるかを確認することも大切です。
日本のホテルでは当たり前のように揃っているものがないということもあり、パリのホテル内の設備はホテルによって違うという特徴があります。
特に、夏の時期に旅行するのであれば、エアコンの有無を確認してください。
夏のフランスは、高温多湿の日本とは異なるため、エアコンがあまり普及していないことから、客室に設置されていないこともあります。
そして、バスタブやドライヤーが設置されていないことも珍しくありません。
また、日本のホテルでは当たり前のように用意されているアメニティ類ですが、パリの3つ星ホテルでも、基本的にシャンプー類と石鹸程度になるため、事前に確認して必要なものは持参しましょう。
オフ/オンシーズン料金を把握する
パリのホテルの料金は一年の中で変動するため、オフ・オンシーズンの料金を把握してからホテル選びすると良いでしょう。
まず、オフシーズンは、料金が比較的に安い11月~3月(12月中旬~月末のクリスマスの時期を除く)と8月です。
一方、料金が高くなる傾向にあるオンシーズンの時期は、
- パリコレが開催される期間(1月下旬、3月上旬、6月下旬~7月上旬、9月下旬~10月上旬)
- 4月の「復活祭休暇」~ 5月、6月と9月~10月の見本市開催のころ
- 12月中旬(クリスマス)~年末
となります。
キャンセル料金・条件をチェックする
部屋を予約するときに、価格の条件によって同じ部屋でも宿泊費が変わることもあるため、事前にチェックしておきましょう。
例えば、キャンセル不可の条件では最安値で予約できますが、急な予定でキャンセルしても事前に払った宿泊代は返金されません。
一方、キャンセル可の条件になると高めの料金設定になるので、自分にメリットのある方法を選ぶと良いでしょう。
メトロ(地下鉄)の最寄り駅を調べる
パリは、日本の首都圏と同様に地下鉄がくまなく走っているため、メトロ(地下鉄)の最寄り駅に立地するホテルにすると、移動が便利です。
例えば、ルーブル美術館からエトワール凱旋門にかけてのシャンデリゼ通り近辺のエリア、オペラ地区は利便性がよく利用しやすい宿泊費のホテルが多いです。
そして、エッフェル塔があるセーヌ川南岸エリアやシャトレ=レ・アル駅付近のマレ地区もパリ近郊へ移動しやすく、エリア内のホテルに滞在した場合、中心地まで15分前後で移動可能です。
空港からのアクセスを確認する
パリ近郊の空港のうち、「シャルル・ド・ゴール空港」は日本の直行便が発着する空港です。
そのため、ホテルを決める上で、シャルル・ド・ゴール空港からのアクセスが良いエリアを選ぶと良いです。
空港からホテルへ向かう際、利用する交通手段として、RER(郊外高速鉄道)、バス 、タクシー 、送迎バスなどがあげられます。
現地で地図を見ながらホテルを探すのであれば、送迎バスを利用するとスムーズです。
また、バスを利用するのであれば、バス停から徒歩圏内にあるホテルを選ぶと良いでしょう。
例えば、バス停車エリアの中では、オペラ周辺(ロワシーバス)やモンパルナスのホテルがおすすめです。
まとめ
パリでのホテル選びでは、ホテルの基礎知識を抑えておくと良いでしょう。
そして、パリ旅行で失敗しないために、ホテルが観光に便利な立地で、治安が良いエリア内にあるのかを確認することも大切です。
また、満足のいくサービスが受けられるかどうか、設備が充実している部屋かどうかも、旅行を楽しむためにチェックしてください。