自然豊かな土地でありながら、文化や観光のスポットに恵まれた、アメリカ・オレゴン州のポートランドは、海外旅行の渡航先として大変高い人気となっています。
そんなポートランドをめいっぱい楽しむのであれば、事前の準備は欠かせません。
事前に準備をしておきたいおすすめのアイテムについて、注意したいポイントを添えながらご紹介します。
1.パスポート・ESTA
海外旅行に行くなら、パスポートを準備するのは当たり前のことですね。また、アメリカへの短期滞在を希望する場合に必須となるESTA(エスタ)もしっかり申請しておきましょう。
更にもう一つ注意しておきたいポイントがあります。それは、パスポート・ESTAの有効期限です。
天候不順などのトラブルで飛行機が飛ばず、滞在期間がのびてしまった時など、アメリカで再申請を行わなければなりません。ESTAの方は入国時のみ有効期限内であればよいのですが、それでも不測の事態は起きるものです。
余裕をもって三ヶ月以上の期限が残っていることを目安にして、それよりも期限が短い場合は、事前に再申請手続きを行っておきましょう。
また、万が一の紛失や盗難被害に備えて、パスポートのコピーを取っておき、貴重品として持っておくと安心です。パスポート類と一緒に保管せず、滞在先の貴重品保管庫に置くなどしておけば、いざという時に慌てずに対応できます。
2.クレジットカード
アメリカではクレジットカードの利用者が多く、様々な面でメリットがあるので、必ずクレジットカードを持って行きましょう。
まず、キャッシングができるATMが町中に沢山あり、手持ちのクレジットカードでドルを引き出すことができるというメリットがあります。事前に日本円をドルに換えるよりもレートが良いのも嬉しいポイントです。
次に、クレジットカードには海外旅行保険を付帯しているものが多く、様々なトラブルへの補償がある他、現地で困ったときのサポートが受けられるかもしれません。
実際の補償内容や金額はクレジットカードによって大きく異なります。また、自動的に保険が付帯される自動付帯と、現地での支払いにカードを使った場合に補償が適用される利用付帯の二種類がありますので、違いについてはチェックしておきましょう。
なお、VISA・MASTER・JCBなどの大手カードであれば、多くのお店で利用できます。その一方で、特定のブランドのみ対応しているお店もありますので、複数のクレジットカードを持っていくと良いでしょう。
3.現金
クレジットカードの重要性を確認すると、現金は持ち歩かずクレジットカードだけにした方が、荷物もリスクも減らせるのでは?と考えた方もいるかもしれません。
しかし、現金は多少なりとも用意しておいた方が良いでしょう。
第一の理由は、支払いが現金のみのお店が少なからずあるためです。
第二の理由は、チップの文化があるためです。
アメリカやヨーロッパでは、正規の支払いの他に、様々なサービスを受けた時にチップという少額のお金を渡す文化が浸透しています。この時のチップは1ドル札などの細かい現金で支払うことになるので、現金を持ち歩かないということは非常に不便です。
反対に言えば、そういった使い方を見越して高額紙幣でそろえるのではなく、使いやすい小銭の額で両替しておくと便利でしょう。
4.航空券(eチケット)・ホテル予約確認書
航空券は飛行機に搭乗するために必要なチケットであり、これがなければ飛行機に乗れず、楽しい旅行が始まらない恐れすらあります。
ただ、eチケットであれば、万が一忘れたり無くしたりしてしまっても、本人確認のための証明書などを示すことで、空港ですぐ再発行して貰えるので、是非利用しましょう。
ホテル予約確認書はバウチャーとも言い、英語で書かれた「予約(支払い)証明書」のことを意味します。
バウチャーはフロントに出すことでチェックインができ、英語でやり取りをする必要がなくなる便利なものです。
清算なども簡単になるので是非忘れずに用意しましょう。ただし、ホテルによっては発行されないこともあるため、事前に確認しておくと安心です。
5.パジャマ
日本の旅館やホテルでは、パジャマ替わりの浴衣などが用意してあることは珍しくありません。
一方、アメリカの場合はホテルにアメニティのパジャマがないことが大変多いので、事前に自分にあったものを用意しておきましょう。
着心地やサイズの他、ホテルで汚してしまった時に洗うことなどを考えて、速乾性を重視するのもおすすめです。
6.歯ブラシ・歯磨き粉
パジャマと同じく、日本では当たり前のように備え付けられている歯ブラシ・歯磨き粉も、やはりホテルにおいてないと思って良いでしょう。自分のお気に入りブランドを持って行くと安心です。
なお、歯磨き粉については航空機内に持ち込む場合、テロ等の防止のため、100ml以下の容器にいれて、縦横の長さの合計が40cm以内の透明な袋にいれる、といった制限があります。
マウスウォッシュなどを含めて、搭乗手続きで廃棄などにならないよう注意しましょう。
トランクに入れる場合でも、万が一の液漏れなどを防ぐため、やはり袋にしっかりいれておくと安心です。
7.スリッパ
更に、「日本国内のホテルにはあるのにアメリカにはないもの」としてあげられるのがスリッパです。
アメリカでは室内でも土足で過ごすのが一般的なスタイルですが、入口で靴をぬいで屋内用の靴を使う人、お風呂の後は裸足で過ごす人など様々です。
日本のようにしっかりと分かれていないので、屋内で土足は嫌だという方は必ずスリッパを持っていきましょう。
100均などで手に入る折り畳みスリッパならかさばりませんし、帰国のタイミングで捨ててしまっても良いので便利です。
8.折りたたみ傘
ポートランドは実は雨がよく降る地域で、統計上では年間約180日も雨の日があります。
ただ、一日中降り続けるような雨や日本の梅雨とは異なり、短時間の小雨や霧雨なども珍しくありません。
このため、ポートランドで快適に過ごすのであれば折り畳み傘は一本持っておくと安心です。
9.ポケットWi-Fi・海外用SIMカード
ポートランドでも無料のWi-Fiが使えるエリアやお店も珍しくはありませんが、やはりセキュリティ上のリスクなどもつきまといます。
日本国内で用意するならば、「海外で使えるレンタルWi-Fi」を一つ持っていくと、ホテルなどで不自由なく過ごすことができるでしょう。
また、使用しているスマートフォンがSIMフリーであれば、海外SIMカードに変更するか検討するのもおすすめです。
普段日本国内で使っているSIMカードのまま、海外でデータローミングを利用すると、国内よりも利用料金が高くなってしまう可能性があります。
一方、渡航先に対応したSIMカードを用意すると、現地の料金でデータ通信ができ、費用を抑えることが可能です。
購入したい場合は、まず事前に用意しておくと現地調達に不安がある人も安心ですね。時間がないという場合は、空港でもSIMカードが販売されているので、立ち寄ってみましょう。
中には短期旅行者向け・長期旅行者向けなどプランごとに用意されていることもありますので、よりお得にできるかもしれません。
旅をゆっくり楽しもう
異国の土地では、予想もしないトラブルが起きてしまうことも珍しくありません。
そんな時に少しでも余裕を持っていられるよう、事前の準備を大切にして、ゆっくりと旅を楽しみましょう。
また、その土地の気候や文化について調べながら、必要そうなものを揃えていくというのも、海外旅行の醍醐味と言えるのではないでしょうか。