現在、習い事をする子どもはたくさんいます。
小学生はもちろんですが、保育園・幼稚園に通っている子どもでも習い事をすることが当たり前になりつつあります。
でも、習い事に抵抗を感じている親もおり、なかなか1歩を踏み出せないということはありませんか?
習い事にメリットを見いだせないことが原因の1つでもあります。
今回の記事では、
- 習い事のメリットについて
- 習い事を始める年齢について
- 習い事の費用
なども合わせてチェックしていきましょう。
子供に習い事をさせるメリットは?
子どもに習い事をさせることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
子どもの視野が広がるきっかけになる
習い事をしていない子どもの場合、家庭と学校という2つのコミュニティを毎日行き来することになります。
その2つはとても小さなコミュニティであるため、その世界しか知らずに育つことになります。
習い事をすることで様々な経験をし、学校でも家庭でも関わることがないような人との関わりが増えます。
学校で勉強しないようなことを習うことがほとんどなので、成長に向けての大きな刺激となるでしょう。
スポーツ系の習い事だとコーチ、塾など学習系の習い事だと先生など、自分とは違う立場の人との交流もあり、違う学区の友達も増え、違う価値観を手にすることもできるのです。
将来の夢が増えるなど、子どもの新たな可能性が広がるのも、習い事の魅力ですね。
体力が増え、健康になれる
スポーツ系の習い事をしている場合に当てはまるのが、体力増進です。
定期的に運動することによって、運動神経が発達します。
体育が苦手という子どもがスポーツ系の習い事を始めて、体を動かしているうちに、運動が得意になったという例もあります。
運動不足が解消されることで体力もつき、健康な体になれます。
子どもが学校を体調不良でちょくちょく休むことが悩みという親は多いです。
運動をして体力をつけると、欠席の日数も減り、健康な日が増えます。
子どもだけではありませんが、スポーツは丈夫な体を作る基本ということですね。
精神面で大きく成長する
体力だけではなく、精神面でも大きく成長します。
習い事を通じて、学校ではできない経験とコミュニケーションで、精神的成長を促します。
それに、習い事は楽しいものばかりとは限りません。
辛い状況を乗り越えることで、大きな自信にもなりますし、今後、同じような状況になったとしても、乗り越えることができるようになるのです。
スポーツでチームプレイをするような習い事なら、協調性を養うこともできますし、上達するように頑張ることで、忍耐力・集中力も育ちます。
習い事で得られる力は、どれも今後生きていくために重要なものばかりなのです。
子供の習い事は何歳からおすすめ?
いざ習い事を始めようと思っても、周りが何歳頃から習い事をしているか気になるところです。
実際のところ、何歳頃が習い事におすすめなのでしょうか?
子ども向けの習い事の対象年齢をチェックしてみると、多くは「3歳から」ということになっています。
3歳というと、保育園・幼稚園の年少さんの頃が当てはまります。
雑誌やインターネットでの記事でも、3歳前後の子ども向けの習い事特集が組まれていることが多いため、気になり始める親も多いです。
ですが、実際に習い事をしている年齢の中央値を見てみると、4歳後半〜5歳ぐらいの年齢が多いです。
年少・年中くらいの学年ですね。
習い事をしている家庭の統計を見ると、
- 4歳児が47.9%
- 5歳児が71.4%
- 6歳児が82.7%
となっています。
5・6歳は年長の学年に当たりますが、その学年の中のほとんどの子どもが何かしらの習い事をしているということになるのです。
どんな習い事も3歳からというわけではありません。
0歳からが対象のものもあるので、早くから習い事をしている子どももいます。
タイミングとしては、2〜3歳で起こるイヤイヤ期が落ち着いてきたころだったり、ある程度大きくなって、物事の好き嫌いがはっきりしてきた頃に、やりたい習い事をさせていることが多いようです。
習い事をやらせるタイミングは家庭によって違うため、やらせたいなと思ったときにどんな習い事をやらせようかチェックするのが一番いいでしょう。
子供の習い事の平均費用は?
習い事で何をやらせるかも気になるポイントですが、習い事には必ず費用もかかってきます。
習い事の費用の平均は、1人あたり約13,000円となっています。
年齢が大きくなってくるとできることも増えてくるため、どんどん上昇していく傾向があります。
ただ、各家庭の子どもの人数によってもかなり費用が変わってきます。
1人っ子だと複数の習い事をして費用がたくさんかかっていることもありますし、兄弟が多い場合は1人数千円の費用で済ませられる習い事にするなどの工夫もあります。
習い事にかけられる費用は各家庭によって大きく違うので、家庭で話し合って決定することが重要です。
子供におすすめな習い事は?
スイミング
どの年齢の子どもにも人気なのがスイミングです。
学校や保育園・幼稚園で水泳を行うこともあり、身近な習い事と言えるでしょう。
夏だけではなく1年中プールで泳ぐことができ、定期的な運動をすることができるため、体力をつけることができます。
そのため、学校・保育園・幼稚園の欠席が減ったという例もあるほどです。
ベビースイミングを実施している施設なら、生後6ヶ月頃からスイミングを習い、水への抵抗をなくせます。
ベビースイミングは親も一緒にプールに入るので、親も時間の余裕があることが条件です。
タイムや泳ぐ距離の目標ができますし、大きなスイミングスクールの場合は違う学区の子どもと交流ができることもメリットです。
プログラミング
現在、習い事の新たなジャンルとして広がってきているのがプログラミングです。
プログラミングはゲームを作ることという印象がありますが、その技術はパソコンやロボットにも使われており、プログラミングを習っている子どもの中には、将来技術者になってロボットを作りたいと考える子どもも多くいるほどです。
プログラミングを通して学べるのはスキルだけではありません。
プログラミングの思考法を身につけることで、今後生きていくための大きな武器を手に入れることもできるのです。
毎日のタスクを進める上で、順序を見直して効率化を図ったり、問題点を整理したりなど、勉強でも仕事にも役に立つ考え方ができるようになります。
プログラミングが習い事の一貫として広がってきた背景には、2020年4月から小中学校でのプログラミング学習が必修化したことにあります。
予習で通うことだけではなく、授業でプログラミングを楽しいと感じた子どもが自分から通いたいと言い出すこともあります。
小学生頃から始める子どもが多いようですが、教室によっては年長もしくはひらがなが読めるようになったら通えるという教室もあります。
パソコンを使う現代ならではの習い事を経験させたいですね。
学習塾・幼児教室
学校の勉強の+αを行う学習塾と、未就学児が対象の幼児教室も人気の習い事です。
学習塾は学校の授業でわからないことを聞いたり、もっとレベルの高い学習をすることができます。
小学生の場合、家庭の状況により、中学受験対策も受けることが可能です。
塾によっては学校のように一斉授業のところもあれば、個別指導を徹底しているところもあります。
しっかり比較して決定することがベストです。
幼児教室は、保育園・幼稚園に通う子どもが知育活動をしたり、社会性やマナーを学ぶところです。
小学校に入る前に、勉強しやすいような脳を作る場所と考えるといいかもしれません。
保育園・幼稚園とは違う同年代の子どもとも関われますし、学ぶことが新たな刺激になります。
また、入園前の子どもの幼稚園受験対策に対応した幼児教室もあります。
ピアノ
ピアノは、親世代でも人気の習い事です。
女の子の習い事というイメージが強いですが、現在は男の子でも通っていることが多くなっています。
ピアノを習うことのメリットは、まず音感が身につくことです。
音楽の幅が広がり、曲に興味を持ち、音楽での視野が広がるきっかけとなります。
音楽に関してのメリットだけではありません。
ピアノを弾くときには、目・指・耳・脳をフル活用するため、脳に良い影響・刺激を与えることができるのです。
それに、楽譜を覚えてピアノを弾くという流れが集中力と記憶力を高めることに繋がるので、学力向上にも役立ちます。
右手と左手を同時に使うことも、右脳と左脳の両方を活性化する効果があるので、音楽の能力を向上させるだけではないのです。
発表会に向けて練習の目標があるのも、モチベーションを上げられますし、自宅で練習する場合も声かけがしやすいですね。
通信教育
仕事などで忙しく、習い事をさせてあげることが難しいという家庭におすすめなのが通信教育です。
塾・幼児教室で行うような内容を自宅で行うことがメインとなります。
自宅でできるため、子どもが自分から取り組むことができますし、何より他の習い事と比べるとかなり安価であることもメリットです。
小学生の場合、毎月2,000~3,000円前後で受講可能です。
スイミングなど、別の習い事と並行している子どもも多くいます。
小学生からは学校の勉強がメインですが、保育園・幼稚園に通う子ども向けには、知育はもちろんですが、生活のマナーや着替え、トイレなど、自分でできるようになることを促してくれる教材もあります。
特にコロナ禍により、自宅にいることを余儀なくされてしまっている今だからこそ、通信教育を選択する親も多いです。
小学校入学前にひらがな・カタカナの読み書き、簡単な計算ができるようになりますし、小学生が中学入学前には中学校の内容を先取りして勉強できるなど、学校の授業でつまずかないようにできる工夫も満載です。
英語・英会話
グローバル化がどんどん進んでいる現在、今まで中学生から必修だった英語が小学校から必修になるなど、低年齢での英語教育が当たり前になりつつあります。
それだけではなく、親自身、英語が苦手だったことから、英語に小さい頃から慣れさせたいと考えていることも少なくありません。
英語を習うメリットは、いつも使う日本語とは違う言葉を使うためかなりの刺激になることと、外国人がレッスンを行うことも多いため、異文化交流ができるという点です。
教室によっては、同年代の外国人の子どもと交流できるイベントを設けていることもあります。
英語の勉強を退屈だと感じることもありますが、子どもは英語で遊ぶ感覚で覚えていきますし、何よりもかなり吸収率がいいため、小学校で英語を習うよりも効果を発揮することがあります。
特に色々な言葉を聞いて覚える2~3歳くらいの年齢は、正しい発音が身につきやすいようです。
英語の教室が近くにないという場合は、通信教育で英語を習うことも可能です。
どのように英語に触れさせたいか、近くに英語を習う環境があるか、しっかり検討したいですね。
料理教室
料理教室もおすすめの習い事の1つです。
料理教室と言うと、お母さんが普段の料理のレパートリーを増やすために通うイメージがありますが、子どもの料理教室の場合、メインは食育です。
色々なメニューを自分で作ることで、食べることの楽しさ・大切さ・感謝の気持ちを学びます。
いくら「食べ物は大切に」と言い聞かせたところで、子どもは理解できません。
料理を通して食べ物と向き合うことで、食べ物の大切さを実感するのです。
月謝制となっている料理教室もありますが、単発での参加形式となっているところもあります。
その場合、あらかじめ料理のメニューが決められているので、子どもが作りたいものがあれば参加するということも可能です。
自分の手で料理を作り友達や家族と食べることで、食に対する気持ちが大きく育ちます。
まとめ
習い事をするのに各家庭の状況もありますが、色々な経験をして成長できるということを考えると、習い事のメリットは大きいと言えます。
ジャンルによって、通うタイプの習い事もあれば自宅でできるタイプもあるため、環境によって色々選べるのは嬉しいポイントですね。
年齢によって子どもが自分で何をするか決めることもできますし、親が誘ってやらせてみるということもできます。
子どもにはどんな習い事が合っているのか考え、何をするのか決定しましょう。