結婚や出産のお知らせのメールとは違い、離婚報告のメールはなんだか少し気まずいですよね。しかし、結婚のお祝いをしてくれた人や日頃お世話になっている人には、マナーとして一言、離婚の報告はした方がいいでしょう。
離婚報告をされる側は、どうしても心配してしまうことがあるので、離婚報告のメールの文面には、注意しなければなりません。
また、会社に報告する際も離婚という個人的なことであっても、気を付けなければならないことも。
今回は「離婚報告のメールの例文」にあわせて、離婚した際に報告する注意すべき点を紹介します。
離婚報告メールの例文を紹介
離婚の報告をするメールは、宛先によって少し変わってきます。
夫婦でお世話になった人か、あなた個人で付き合いがあるかで内容を変えるといいでしょう。
ではまず、宛先別に離婚報告のメールの例文を紹介します。
仲人、媒酌人宛ての場合は?
「突然のご報告で誠に申し訳ございません。
この度、私たち夫婦は長い話し合いの結果、離婚することとなりました。
本来ならば媒酌頂きました(仲人をして頂いた)○○ご夫妻の元へご相談に行くべきところ、この ような形でのご報告になり申し訳ございません。
今後の人生、二人で違う道を歩むことが最良の選択であるとの結論になりましたので、温かく見守って頂けると幸いでございます。
これまで○○ご夫妻に賜りましたご厚意に感謝するとともに、お心を騒がせてしまったことを深く お詫び申し上げます。
いずれ折をみてご挨拶に伺いますが、まずはメールでのご報告とお詫びを申し上げます。」
このように媒酌や仲人をしていただいた感謝の言葉を書き添えるようにしましょう。
親族宛ての場合は?
「拝啓 取り急ぎお知らせいたします。
突然このようなメールでご報告するのは大変心苦しいのですが、この度私たち夫婦は正式の離婚が成立いたしましたので、ご報告申し上げます。
二人で話し合った結果、離婚をするのが最良の選択だと結論に至りました。
これまで賜りましたご厚意に感謝するとともに、大変ご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今は子供と共に実家に戻っております。
折を見てご挨拶に伺いするつもりではありますが、まずはメールにてご報告とお詫び申し上げます。」
親族への報告は、今どこに住んでいて、子供がいるなら子供はどちらが引き取り面倒を見ているのかを合わせて報告するようにしましょう。
知人宛ての場合は?
「前略 取り急ぎご報告申し上げます。
この度、私たち夫婦は離婚することになり、先日届け出を済ませてまいりました。
しばらく話し合いを続けてきましたが、離婚することが二人にとって最良の選択であるとの結論に至りました。
皆様にはこれまで、大変お世話になり、心から感謝するとともに、突然のご報告になりましたことをお許しください。
下記の住所に新居を構え、新たな生活をスタートいたしました。
これからも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
まずはメールでのご報告とお詫びを申し上げます。」
知人へは、住所の詳細を載せて、これからのお付き合いも継続して出来るように一言書き添えます。
また、子供の親権や養育なども親しい仲であれば、あわせて報告してもいいでしょう。
離婚報告メールでの注意点は?
離婚報告のメールは、喜ばしい内容ではないので注意が必要になります。
相手に心配をかけたり、心象が悪くならないように気をつけましょう。
では次に、離婚報告のメールでの注意点を紹介します。
暗くならず前向きな文面にする
離婚報告のメールでは暗くならずに、前向きな文面になるように心がけましょう。
報告された側は、何かトラブルがあったのか、深く落ち込んでいるのではないかと心配してしまいます。
しかし、離婚の理由や原因はなかなか当事者に聞けるものではありません。
当事者に聞かずとも、離婚したことを前向きに捉えて進んでいることを強調して、伝えるようにしましょう。
離婚の理由は詳しく書かない
離婚の理由はメールでは、詳しく書かないようにしましょう。
離婚の理由はさまざまで、一つの理由ではなく、日々の積み重ねで離婚を決意することがほとんどだと思います。
離婚の理由をメールで伝えるには限界があり、部分的に伝えてしまうと、事実とは異なる意味で伝わってしまうことも。
離婚の理由は書かずに、二人で出した結論であることと、前向きに考えていることだけを伝えるようにしましょう。
相手を非難する内容は書かない
離婚報告のメールには、相手を非難するような内容を書いてはいけません。
たとえ離婚の理由が相手にあったとしても、報告する時には伏せるようにしましょう。
相手を非難する内容を書いてしまうことで、あなたへの心象が悪くなることもあるのです。
離婚理由が自分にないことを言いたい気持ちもあるとは思いますが、離婚は二人同意のもと決めた結論なので、離婚報告では非難する言葉を入れないようにしましょう。
離婚したら会社の誰に報告すればいい?
離婚した時には、会社に報告したほうがいいのでしょうか。
離婚は個人的なものなので、何も言わなくてもいいような気がしますが、実はそうではありません。
離婚した際の会社への対応を紹介します。
離婚報告は口頭でもいいので報告する
会社には、口頭でもいいので報告するようにしましょう。
女性の場合、名前が変わることが多いので、書類上の手続きが必要になることも。
扶養人数や住所が変われば、変更しなければなりません。
離婚は個人的な問題ではありますが、戸籍に変更がある以上は、会社に報告はするようにしましょう。
まずは直属の上司に報告する
離婚報告は、直属の上司に報告しましょう。
直属の上司に報告をすれば、上司から必要な部署へ連絡をしてくれたり、報告すべき場所を教えてくれるはずです。
上司を飛ばして、他の人や部署に先に報告してしまうと、直属の上司が「聞いてない」ということでトラブルになることも。
まずは、直属の上司に報告をして、必要な手続きの内容を仰ぎましょう。
離婚報告をするタイミングは?
離婚を報告するタイミングは、悩みますよね。
すぐしたほうがいいのか、少し落ち着いてからがいいのか。
相手に失礼にならないタイミングで報告するのが一番です。
では、離婚を報告する相手に合わせたタイミングを紹介します
会社には離婚後すぐ
会社には、離婚後すぐに報告するようにしましょう。
離婚して時間が経ってしまうと、書類上の手続きがややこしくなってしまうことがあります。
届け出を出してすぐに離婚報告をして、新たな気持ちで仕事に取り組むようにしましょう。
知人は時期が合えば年賀状でも大丈夫
知人に離婚報告をするのは、急ぐ必要はないので、時期が合うのであれば、年賀状でもいいでしょう。
年末に近い時期であれば、離婚報告の連絡と年賀状を同時に送らなければならなくなるので、年賀状に一言添える報告で大丈夫。
「結婚生活に終止符を打ち、新たな人生を歩むことになりました」
「独身に戻り、ゆとりある生活を送ることになりました」
など、「離婚」のワードを使わずに伝えることで前向きな文面になります。
年始の挨拶に離婚報告をするのは、縁起が悪いと思う場合には「離婚」という言葉を使わずに報告しましょう。
仲人や媒酌人には離婚の目途が立ってから
仲人や媒酌人には、離婚の目途が立ったら報告するようにしましょう。
仲人や媒酌人は目上の方で結婚の際にお世話になった方々です。
離婚後、時間が経って報告すると「せめて相談してくれればよかったのに」と感じる人もいます。
離婚の相談をする必要はありませんが、離婚が決まったら一言報告しておくとトラブルを招くことはないでしょう。
最後に
離婚の傷が癒えずに心の整理がついていないなら、落ち着いてから報告しても大丈夫です。
お世話になった人たちには、「取り急ぎ報告しなくては」と思うでしょうが、あなたの心の整理がついてからでいいので、急ぐ必要はありません。
離婚は、自分が思っている以上にエネルギーを使います。
引っ越しや名義変更の手続きなど、事務的なものから心の整理など、することは、たくさんあるのです。
その中で離婚の傷が癒えていないこともあるでしょう。
傷も癒えてないうちに、さまざまな手続きをしながら周りに気を使いながら離婚報告をするのは、思っている以上に疲れるもの。
離婚報告は、自分の中で気持ちの切り替えが出来てからで大丈夫です。
まずは、自分の生活と精神的な安定を最優先にしましょう。